家庭用脱毛器を使用している年代と言えば10代後半から40代くらいなので、それほど気にならないという人も多いのですが、「若白髪」という言葉がある通り中には処理したいムダ毛に白髪が混ざっているという人もいるかもしれません。
白髪に家庭用脱毛器を使用してみたことのある人ならお気づきのことと思いますが、現在普及している一般的な家庭用脱毛器の場合、白髪には効果はないのです。
●白髪は抜いてスベスベ肌に
●レーザー脱毛は白髪もOK!
◆フラッシュ式脱毛器では白髪を脱毛できない理由
一昔前の「脱毛器」とは、ローラーなどでムダ毛を引っこ抜くという原始的なものが多かったのですが、現在一般的に普及しているのは脱毛サロンで受けることのできる「フラッシュ脱毛(光脱毛)」と同じ原理を家庭用に改良したものです。
この「フラッシュ脱毛」とは、黒や茶色などの濃い色にだけ反応する特殊な光を当てることで、毛根部分にあるメラニン色素に反応させ毛乳頭を焼き切ってしまうというのがその脱毛原理です。
毛乳頭は毛母細胞を増やし毛を成長させる役割を担っていますから、この部分を破壊することで半永久的な脱毛効果が得られるのです。
このためただ引っこ抜く「脱毛器」よりずっと脱毛効果が高いのですが、「メラニン色素に反応させる」ということが大前提であるため、メラニン色素のない白髪には反応しないということなのです。
◆白髪にも効果のある脱毛器とは?
そのため使用する脱毛器が「フラッシュ式」である以上、白髪への効果は期待できません。
ではどんな脱毛器なら白髪にも効果があるのかというと、「ソプラノ」というダイオードレーザーを使用した脱毛器が代表的です。
このソプラノはフラッシュ式のようにメラニン色素に反応させるのではなく、毛根を保護している毛包組織に直接反応させて焼き切るという脱毛システムであるため、毛の色は関係ないのです。
別の方法としては、レーザー脱毛やフラッシュ脱毛が主流になる前に美容クリニックなどで取り入れられていた「針脱毛(ニードル脱毛)」という方法が挙げられます。
これは毛穴1本1本に電気針を通し、電気分解反応を利用して毛根を焼き切るという方法で、時間がかかる上に耐え切れないほどの痛みがあるなどのデメリットゆえに現在では殆ど使用されません。
ですがこの方法なら確かに白髪でも脱毛することができます。
ただし、ソプラノ脱毛にせよ針脱毛にせよ、これを家庭用脱毛器に取り入れた器械は今のところありませんから、どうしても白髪を脱毛したいのであれば、やはり美容クリニックや脱毛サロンに通う必要があるでしょう。