最近の家庭用脱毛器は、脱毛機能だけでなくフェイシャル機能などプラスアルファの機能も搭載しトータルに美しくなろうという女性のニーズに応えようと日進月歩しています。
その中で、「バストアップ効果もあり」と謳っている器械もあるようですが、果たして本当に脱毛器でバストアップ効果まで得られるのでしょうか。
◆家庭用脱毛器でバストアップできる?
家庭用脱毛器でバストアップも可能かどうかは、脱毛システムとバストアップのシステムを比較してみれば分かります。
まず家庭用脱毛器の脱毛システムとは、ごく一般的なフラッシュ式のもので考えた場合、黒や茶色などの濃い色にのみ反応する光を当てて、毛根部分にあるメラニン色素に反応させてそこにある毛乳頭を破壊するというものです。
従って毛根部分のみならずメラニン色素の存在するところにあてるとそこを破壊することができ、これがシミやソバカスの改善にも繋がる「フェイシャル効果」が期待できるわけです。
一方のバストアップ効果ですが、そもそもバストは乳腺とその周囲に付く脂肪によって構成されており、基本的にはこの乳腺の数によってバストの大きさが決まります。
乳腺を増やすのは女性ホルモンであるエストロゲンなので、バストアップに女性ホルモンが欠かせないと言われているわけです。
また大きさそれ自体には関係しませんが、バストを支えているクーパー靭帯や大胸筋がしっかりしていればそれだけツンと上を向いたバストになるので結果的に大きく見えます。
こうして比べてみると、脱毛システムとバストアップシステムとには殆ど関わりがありません。 従って、「家庭用脱毛器にはバストアップ効果もある」とは言えないようです。
◆家庭用脱毛器には美乳効果がある
では家庭用脱毛器はバストを美しく見せるのに何の役にも立たないのかと言うと、そうではありません。
脱毛サロンに「胸周りの脱毛」というメニューがあるとおり、女性でもバストの周囲のムダ毛が目立ってしまうこともあり、そのようなムダ毛処理に家庭用脱毛器が利用できるからです。
乳輪部分は色素が濃いのでここに直接光を当てることはできませんが、その周囲のムダ毛なら医療用テープで乳輪をカバーしてから照射することができます。
ただバスト周りの産毛は色素が薄いので、やや強めの出力で照射しなければなりません。しかし上手く使えば家庭用脱毛器でムダ毛のない白くてスベスベの美乳を手に入れることができます。